新しい移動手段を手に入れました
これまで私は、愛車の「ランサーエボリューション10」で温泉や峠道を楽しんでいましたが、
日本の公道ではこの車の性能を生かし切ることができず、モヤモヤが募っていました。
かと言って車の性能を引き出し、ドライビングプレジャーを得ようとすれば、それすなわち
法令違反となってしまうことが濃厚です。
私自身の嗜好として、やはりハイスペックな乗り物は手に余るようで、なにかスッキリしない
そんな気持ち悪い感じが残っていたのです。
そこで、新たに車を買い換えると言うのはさすがにお金も勇気も必要なので、ここではあえて
最小排気量の原動機付きの乗り物、「原付」を買うことにしました。
そして機械系学部出身者ならきっと理解いただけるであろう、世界に誇る日本の名車を、
私の新たな相棒とすることにしました。
そう、それは「スーパーカブ50」。

なぜ今、50ccの原付なのか?
もしかしたらこれからバイクを買おうと思っている人、または便利な生活の足を手に入れよう
と考えている方は、原付にするのか、はたまた様々な制限が無い原付二種にするのか、
あるいは完全な自転車扱いの電動自転車にするのか、迷いに迷っていませんか。
私は50ccのスーパーカブが欲しかったので、最初から「なぜ50ccを選んだのか?」の正当な
理由が欲しくて、ネット界隈を徘徊しました。
しかし出てくるのは50ccバイクにまつわる不利な情報ばかり。
挙げ句の果てには、バイク好きな人たちからは、「原付に乗るくらいなら中型免許を取った
ほうがいい」などという声も聞こえてきます。
50ccのバイクは、初めて乗るにしてはとてもお手軽で、免許もペーパー試験一発、
受験した日に免許が取れるという、かなりハードルの低いクラスの乗り物です。
それゆえに交通ルールをよく理解していない人や、あまりマナーのよくない人なども
利用しがちで、かなりよくない印象をもたれている乗り物でもあります。
しかし、公道上では自分の身を守るのは結局は自分です。
正しい交通ルールを身につけて、さらに安全に運転するためのスキルを磨くことを
常々意識していれば、そこまで危険性はないものと私は考えています。
原付の限界を理解した上で、例えば流れの早い幹線道路を避けるなどの工夫も必要でしょう。
公道上では譲り合いの気持ちや余裕を持って運転することを心がける。
これは原付以外の中型〜大型バイクや四輪車に乗る時にも、当然心がけるべきものです。
原付だからと無闇に恐れることなく、しっかりとその利便性や環境性能を活用しましょう。
① 絶滅危惧種である50cc未満原動機付自転車
50ccクラスの原動機付自転車、原付一種は、今や日本独自の規格である現実があります。
もしかしたら、あまり遠くない将来に、このお手軽バイクが絶滅するかもしれない…。
そんな危惧もあって、今のうちに世界的名車のスーパーカブ50を新車で乗っておこう、と
思ったのがまず一点目です。
絶滅が危惧されている種…滅びゆく名機みたいななんかこう、そそるものが。
② 今持っている免許で乗れる
二点目は単純に免許の問題です。
原付一種、いわゆる50ccの原付ですが、これは普通自動車免許を持っていると乗れます。
しかし私自身は16歳の時にわざわざ「原付」の免許を取得しているので、なんか乗らねば
もったいないという気持ちがあったのも大きいです。
せっかく免許をとったのに、当時の親の大反対により購入申し込みしたカブ(やはりカブ)
をキャンセルさせられたほどですからね。
そのときの反動でしょうか。ついに入手!
③ 弱さこそ美しさ。パワーを使い切る満足感。
三点目は、最も非力なエンジン、最も効率的な乗り物への憧れというのでしょうか、もはや
これは小排気量エンジンへの歪んだ愛とでもいうのでしょうか、フェティシズムでしょう。
小排気量であることは、その運用には常にフルパワーに近い領域で出力を絞り出す感じ。
この「パワーを使い切っている感」がなによりも気持ちいいのです。変態ですか??
非力なものが鍛錬を重ね、あるいは知恵を総動員したりして、強いものを倒したり上回ったり
時には打ち負かすという”ジャイアントキリング的”なものに言い知れぬ快感を感じるのです。
とはいえ法規上、時速30kmが上限ですけどね。
燃費や効率性、取り回し安さで圧倒的にであれ!!
④ 維持費・運用費共に恐ろしく安い
任意保険が車のおまけで付き(ファミリーバイク特約)、税金・維持費が安い。
これは原付二種(50cc以上125cc未満)でも適応されますが、保険のお金と税金、そして
メンテナンス費用などの単価がアホみたいに安い、というところ。
燃費なんてカタログ値で105km/Lですからね。ほとんどガソリン燃えてねえじゃん、という
レベルの消費量。
実燃費でも30km/hを守りつつ、穏やかな運転をしていれば、軽く80km/Lは行きます。
ぶん回しても70km/L前後ですね。
原付二種の、例えばスーパーカブ110なども、燃費としては60〜65km/L程は行くらしい。
が、それが限界でしょう。
50ccのカブは、スピードを犠牲にして効率を高めている(ように受け取っている)ので、
まさに私の嗜好にぴったりなわけです。
(とはいえ、実用面ではピンクナンバーのカブが欲しくなったりはします)
⑤ 色(パーシャルシャイニングイエロー)
そしてスーパーカブ50を選んだ極め付けは…そう!この色です!
黄色系の車体色はもちろん110ccのカブにも設定はありますが、やや明るめの黄色なんです。
私が欲しいのは、やや赤みがかった黄色、山吹色のようななんともいえない色。
この黄色がもうね、とてもいい。
まったくもって個人的な主観、好みの話ですが、上品な黄色という印象を受けます。
この色の設定が50ccにしかないということでコレになりました。
やさしい色合いがとても心に刺さる。
色の名前もなんか厨二病っぽくてそそりませんか!
走行性能の主観的評価
そんなこんなでお気に入りのマシンを手に入れたわけですが、じゃあ実際の走りはどうなの?
ってなりますよね。
まだそんなに走っていませんが、乗り始めた感じの印象をザッとご紹介です。
馬力とかトルクとか
そこはやはり50ccですから、非力なことこの上ない。
ちょっとした坂道ではエンジンが唸りを上げて廻りますが、速度はどんどん遅くなる。
巡航時、4速に入れて走りますが、それでは速度が維持できないのです。
登り坂では3速もしくは2速に落として、それでフルスロットルで駆け上ります。
ただし低速時の扱いはかなり楽です。低速トルクが出るような設定なんでしょうか。
そして上はもちろん伸びません。
時間をかけて、ずーっと全開で回していれば、そのうち50km/hとか出るんでしょうけど
私は出したことありません。
未だ慣らし運転中、エンジンをぶん回すということがまだ怖くてできないんです。
とはいえ、慣らし運転が終わったって30km/h以上出しちゃいけないんだから、最高速を
求める必要はないですよね。
取り回しとか、回頭性とか機動性
ちっちゃいバイクですから、例えば道間違えた!とか、げげっ!渋滞している!という時には
引き返して狭い道から迂回する…なんてことが臨機応変にできます。
また、田舎の方に帰省する時には、気になった小道にスルスルっと入っていけます。
日常が冒険になる感じですね。楽しいーッ!!
なお、バイク、特に原付などの小さいバイクの得意技のように言われている「すり抜け」は、
違法性でいうとグレーな部分もあるようですが、そもそも危険なのでやめましょうね。
周りの車が完全に止まってても、高速ですり抜けてくる他のバイクがいますから。
巻き込まれては笑い事では済まないですからね〜。
任意保険について
任意保険については、自分で所有している自動車に「ファミリーバイク特約」をつけて、
かなり手厚くオプションもつけたので年間3万円くらいの内容になりました。
自損事故とかを外す(相手に怪我をさせたりした場合のみの保証)と、1万円くらいから
特約が付けられるようです。
私は慣れていないので、自分で転んで怪我した場合も保証されるようにしました…。
なお、ファミリーバイク特約の場合、もし親御さんなどの保険に附帯させてもらう場合は、
自分の等級がありませんので、ずっと同じ値段です。
もし長くバイクに乗ろうと思っていて、自分でバイク保険に入るっていう場合には、
車と同じように無事故年数が増えるほど、保険料も安くなります。
が、とりあえず数年くらいのスパンで考えている場合には、ファミリーバイク特約のほうが
安く済むかもしれないですね。保険内容によりますが。
保険屋さんにご相談ください。
燃費
燃費はもう、言わずと知れたスーパーカブの専売特許のようなものです。
1リットルのガソリンで105キロメートル走れます、というカタログ上の性能。
実燃費は、燃費を意識して運転すると87km/L、何も意識せずに運転すると70km/Lくらい。
ライダーの個人差、バイクの個体差、道路状況なども関係してきますが、制限速度を守ろうと
意識していると、大体80km/Lくらいで推移するようです。
レギュラーガソリンの相場が大体120〜130円(埼玉県南部の場合)とすると、例えば100km
を走るためには、1.2〜1.3リットルのガソリンが要ります。つまり144〜169円。
これは、上野駅から群馬の高崎駅くらいの距離です(上野〜高崎間は110キロ)。
ちなみに電車(普通の在来線)を使うと、同様の区間で1,980円です。
圧倒的に安いです。もしかしたら歩いて行くより安い(食費や宿泊費など)。
温泉に行くにしても、途中で東○イン(会員なので安くなる)などを利用しても、
旅感はアップするが費用は据置きです。超お得。
そのかわり、最高速度は30km/hだし、二段階右折は義務。あとイスが硬い。
とはいえ、です。
そういうデメリットでさえも、旅の楽しみとして受け止められるのが、
この生きる伝説とも言える「スーパーカブ50」なのです。
メンテナンスや消耗品の費用
メンテナンスは構造がシンプルであるために、多くの人が自分でお手入れしているという現状
があるようです(私はホンダのお店に持っていってます)。
バイクの構造を勉強するのにもぴったりなのでしょう。
学生時代の実習では、スーパーカブのエンジン分解・組み上げがあったほど。
教材になるくらい基本的な部品や構造で組み上がっているということです。
また消耗品や社外部品についても、車をいじっていた人からすると信じられないくらい安い。
エンジンオイル一つとっても、純正指定品(ウルトラG1)は1,000円しないんです。
量が少ないというのもありますが、一回ごとの費用が安いのは非常にありがたいのです。
また、タイヤも1本5,000円〜とか、こういうところは「自転車」的なところがあります。
そんなわけなので、もし拘ろうとすればいくらでも拘れるようになるんです。
超楽しいですね。弄りまくる「カブ主」さんたちがたくさんいることや、そのノウハウが
ネット上にゴロゴロ転がっているのにも納得です。
私はしばらくは純正状態で乗って行こうとは思っていますが、そのうちエンジンオイルを
凝り出して、マフラーを取り替えて…ってなって行くかもしれません。楽しみですね。
まとめ
初めてのバイクなら「スーパーカブ50」で決まり。
まず壊れないし、修理も安く済むし、燃費はいいし、スピードが出ないから転んでもそこまで
被害はないのでは、といえます。安全運転を意識することや、クラッチがないのにギア操作が
できるので、バイクの取り回しの感覚を掴むのにもうってつけと思います。
さんざん50ccを勧めている私も、もしかしたら125ccとか250ccとかにステップアップ…する
かもしれませんが、それはまず最初に50ccのスーパーカブに乗って、バイクが楽しいという事
を学ぶことができたからです。
最初から中型、いわゆる普通二輪に行くのが、バイク好きの人々のセオリーのようにはなって
いますが、そこまで気合入れてバイクに乗りたいわけじゃない…というヌルめの方々、
私のようにスーパーカブ50から、楽しい楽しいバイク生活を始めてみませんか!


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