温泉好きなら一度は入ろう千人風呂
「御神渡り」で有名な諏訪湖を訪れた際には是非とも立ち寄りたい「片倉館 千人風呂」。
諏訪湖の湖畔から湧き出す温泉(一部は湖底から湧き出している)を利用し、地域住民のため
片倉財閥によって1928(昭和3)年に竣工したのがこの片倉館。
諏訪湖が全面氷結していた時代には(と言っても2006年ころですが)、温泉が湧き出す所は
氷が張らないからわかりやすかったそうです。
温暖化なのかなんなのか、冬がそこまで厳しい寒さにならなくなったせいで、近年では湖面が
凍り切らなくなってしまったそうです。
したがって「御神渡り」も起きない…。
なんかバチ当たりな感じがしますね。どうしようもないんですけど。
国指定重要文化財の片倉館!
さて、そんな由緒ある(?)諏訪湖畔に佇むのかここ、片倉館。
地域住民の方のために、厚生と社交の場を提供する、というのが建設の目的だったようです。
そのため1000人入っても大丈夫!と言わんばかりのデカイ浴槽なのか。
片倉館の公式ホームページにGoogleストリートビューがあります。
まるでプールのようです。
そしてかなり深い。底には玉砂利が敷いてあって、足の裏も刺激されます。
立って入るとギリギリ頭が出るくらいなので、まさに首まで浸かれる深さ。
湯の厚みといいますか、温度が体に一方通行な感じがしますから、すごく温まります。
泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。
高温泉だから加温はしてないんでしょうけど、”千人”風呂というだけあって大量の人間が
入浴することが想定されていますから、当然塩素消毒はしております。
まあ衛生管理の面から仕方ないのですが、せっかくの重要文化財の温泉でも、塩素臭が
していると温泉への期待感が萎え萎になってしまいます。
私が言った時は昼過ぎだったせいもあり、貸切状態(!)
もちろん泳ぎますよね?塩素の臭いも手伝って完全に温水プール。
塩素臭いとか言いながら、温泉と雰囲気、そしてその広さは十分に堪能しました。
建物も味わい深いんです
それはそうと温泉が予想通りというか、まあ現代風(塩素臭い)だったので、
ヨーロッパ風に憧れていた時代っぽい雰囲気の建物を愛でることにしました。
まずは外観とか
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建物内部の階段とか
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いい雰囲気出しているんですよね。
町にある一軒だけすごく浮いている古い洋館みたいなイメージ。
そんな雰囲気が漂っており、そして古さもいい感じに雰囲気を引き出しており、
塩素臭いのはまあ置いといて、この温泉が持つ歴史や地域貢献のために財閥が寄付に近い形で
この建物を作ったというのが、時代を感じますね。
今、私財でこんだけのものを作れる財力と胆力のある人なんているんでしょうか。
個室利用、お食事もできます
今となっては日帰り温泉施設の標準装備となった「個室」「食事」ですが、ここ片倉館でも
利用できるようです。
私は廊下にある休憩スペースでコーヒー牛乳を飲んだり、テラスに出て湖を眺めたりしていた
ので個室は使いませんでした。
家族づれや仲間内で訪れる際には、休憩用に個室を借りてもいいかもしれないですね。
私は大抵が共同の休憩スペースとかで事足りてしまうのですが。
観光案内所や諏訪湖間欠泉センターでクーポンとかもあったようですが、そう言う事前準備は
苦手中の苦手なのでスルーです。
隣の「かたくら諏訪湖ホテル」に泊まると無料で入浴券が貰えるようです。
ホテルの方はなんか仰々しい感じがしてますね…。さすが国指定重要文化財。
諏訪湖、片倉館まとめ
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千人風呂というのがどれほどのものか、実際に入れたので目的は達成。
しかし懸念していた塩素の臭いがやっぱり残念。
自分だって昔、温泉に塩素入れて水質管理する仕事していたくせに、自分が入る風呂には
塩素を入れて欲しくないんですものね。人間ってわがままよね。
今回訪れた片倉館の千人風呂は、地域住民の方の厚生および社交のために作られたという本来
の目的があり、そのためなら衛生管理を優先するのも頷けます。
温泉の質にうるさい一部の温泉マニアに迎合して、レジオネラ症とか出してしまったら、
それはそれは一大事です。営業停止になります。
そういう安全面や施設の運営・管理面からも、消毒や循環ろ過は止むを得ずとは思います。
とはいえ、です。
せっかく昔から自然の温泉が湧いているというのに、なんとかそれを新鮮なまま生かす方向へ
知恵を働かすことはできないのでしょうかね。
こんなこと言うと自分でやれよって言われそうですが、「温泉そのもの」の価値が見直されて
きている今ですから、「自噴して湧きたての新鮮な温泉」として加水、加温、塩素添加なし!
と言うアピールもありかと思うんですけど。手間かかるんでしょうかね。
最後の画像にあるように、片倉館からもこのような景色が見られます。
心が洗われるような綺麗な景色がそこにはありました。
湖の島の上にちょうど夕日が差し掛かっているんですね。神秘的です。
温泉は現在風(循環ろ過、塩素消毒)ですが、ここから見られる景色は昔から変わらない、
自然のままの美しさを残しています。


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