熱海温泉の元湯
この辺り(熱海)では、もっとも湯の質がいいと言われている
【日航亭 大湯】。

まさに ”湯ほとばしる” かのような衝撃を受ける。
やはり有名温泉地となるだけの素質を、熱海の湯は持っている!
源泉2本 湧出量1日8万リットル 温度98.2℃ (看板から引用)
これだけの実力を持った熱海の大湯。熱海七湯の筆頭格たる貫禄か。
復活した熱海を熱海たらしめる名湯
かつて温泉旅館として宿泊客を受け入れていた「日航亭 大湯」。
ここの所有者というか経営者が入れ替わり立ち替わり、色々と紆余曲折があった末に、
熱海温泉を再興しよう、という流れで今の日帰り湯スタイルで復活したとか。
詳しいことはよくわかりませんが、お湯がどんなもんか確かめねばならん。いざ大湯。

事前の下調べのとおりの外観である。
これだ、これこそ古き良き温泉!鄙びたる老舗の顔!
まさにこの雰囲気こそ熱海にふさわしい。まさに王者の貫禄。THE ATAMI !!
日航亭 大湯の基本データ
ここで「日航亭 大湯」の基本的なデータを確認しておこう(調べればわかるけど)。
むしろ源泉マニア、泉質探求家にとってはもっとも大切な情報です。
【源泉名】熱海温泉 熱海23号
【泉質】ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
【源泉温度】 98.2度(調査時の気温20.7度)
【ph】 ph8.0
【湧出量】 46.5L/分
【成分総計】 9,074mg/kg
【特徴】 ほとんど無色、透明。無味、無臭。等張性・弱アルカリ性・高温泉。
【効能】 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進-「ぽかなび.jp 東海版」より引用-
ヤバイほどに惚れ惚れするスペックです。
湧出量こそその辺の一軒宿の温泉とかでもざらにあるレベルですが、
源泉の温度が地上で達することのできるほぼ上限の温度!98.2℃!シビレるわー。
さらに「等張性」だなんて。浸透圧が人体とほぼ一緒。こんな湯、惚れるわ。
泉質は「ナトリウム・カルシウムー塩化物泉」で昔の食塩泉。海、目の前だし。
熱海って、熱い「海」だし。なるほどね!
こりゃ怪我によく効きそうです。
かかるお金について
利用料 1,000円(一人あたり)
タオル 50円(レンタル)、100円(購入)
今、利用料高いって思いましたね? 実は私も思いましたよ。
日帰りの風呂、しかもサウナもないんでしょ?それで1,000円って…
最近の都内の気取ったラーメンじゃあるまいし!と思いました。
もしかして観光客の足元見られているのかもしれない、とも思って身構えました。
でもね、ここ大湯が今の形になって、再びこのお湯に浸かれるようになったと思えば、
このお金は、これからの営業継続を応援する意味でも喜んで払うべきお金なのです。
(でも、タオルは持参するといいよね)
それに出世の湯だから、すぐ取り戻せるかも!
せっかくなら極上タオルを買って持って行こうぜ!!
なお、熱海駅前の「ラスカ熱海」1階の観光案内所で1割引のクーポンがもらえたそうです。
私はお風呂を堪能した後に知りました。あ、別にいいんですけど。
出世の湯?なぜだ
ここら一帯は戦国時代に「熱海大湯本陣」があったそうです。
本陣っていうのは大名とかが泊まるところですね。参勤交代とかで使うんですかね。
で、ここの温泉のファンだった大名が徳川家康さんだったというんです。
家康さん、熱海の温泉がお気に入りだったそうです。
京都まで運んだりしたっていうからよっぽどですよね。
でも、温泉って時間たったらダメになりそうですよね。その辺は気にしないのか。
まあそんな感じでよく湯治に来ていたんですって。天下取る前に。
天下取る前から湯治によく来ていた→ここに湯治に来ていたから天下取れた。
ちょっと無理があるかな。
ただ、ここの湯に浸かるからには、出世するぞ!って自己暗示かけて入るといいよ。
いざ!熱海No.1のお風呂へ!
入浴前の儀式(準備行動)
さあ、予習も済み、お金も払ったら、いざ入湯!
ありがたいお湯に入る前には、しっかりと体の汚れ、穢れを祓いましょう。
すなわち、石鹸で全身をよく洗い、皮脂や古い角質を落としておくのです。
温泉の有効成分と身体が、すぐに反応できるコンディションを整えておく意味もあります。
後から来たオジサンがかけ湯もせずに湯船直行しても、自分だけは清潔に。
大腸菌とかその他細菌類の蔓延防止もあります。せめて自分から、清潔になりましょう。
多くのお風呂は撮影禁止です。そりゃそうです、盗撮されちゃいますからね。
そんな訳で写真はありません(たまに写真あげてる温泉ファンがいますよね。謎。)
ここ大湯には、超熱い源泉が流れている内湯と、同じ源泉の露天が1個ずつあります。
身体を洗ったら、まずは暖かい室内のお湯へ。
…!!
噂に違わず超熱い。
やべー入れないよ…と怯んだけれど、かけ湯を10回(掛け流しだから許してね)、
頭にも同様に。
そして気合いで入湯。
ここに熱海の真髄を見た -98.2℃を体感-
湯のパワーがビシビシ伝わる湯。
タクシーの運ちゃんが口を揃えてここの湯が最高だ、という理由。
それは入ればわかる。これは、本物の名湯だ…!
初めの刺すような熱さから身体が馴染んでくると、なんとも心地よいプレッシャーが
身体を締め付ける。なんとも心地よい締め付け方である。
出たくないのである。熱いのだが。
ウーム。
と、そこで源泉らしきお湯が出ている部分が気になる。
毎分46.5リットルにしては少なくないか?チョロリ、チョロリ…となんかみすぼらしい。
よせばいいのに触ってみる。
もうね、98.2℃。間違いない。これは98.2℃だ。
声にならない悲鳴をあげ、その場で凍りついた。熱いのに。
チョロリ…チョロリ…だったのは、人が少なくて温度下がらないからだ。
伝統的な掛け流しの温度調節方法だった。迂闊!
とりあえずカランの水で冷やそうと、蛇口をひねる。適温のお湯がでる。沁みる。
もう、源泉に触ろうなんてするからバチが当たったんだ。
右手が真っ赤になってきてしまった。
神聖な源泉は不可侵なのだ。
冷やすのは諦めて、怪我に効くという熱海・大湯につけておくことにした。
露天風呂で熱湯⇄外気浴のボーナスステージ
まさかの名湯で火傷をおった私は、気を取り直して露天風呂へと移動する。
冬の外気はとても心地よい(1月中旬に入浴しています)。
比較的温暖であろう熱海であっても、素っ裸で風に当たるといい感じに冷える。
相変わらずの長湯のせいで、先客のオジサンたちは次々と上がっていく。
露天は貸切状態へ。存分に湯を堪能する。
そして冷たい石の上で外気に触れる。
この、「温⇄冷」の交互浴がもうほんとに素敵すぎて溶ける。
いつしか手の痛みも消え…(上がる頃には治った)
バッチリ熱海の湯を染み込ませた身体を引きずるように上がったのである。
入浴後の所感
風呂上がり、いつまでも汗が引かないくらいにポカポカ。
身体に熱海が乗り移ったかのよう。
そして身体がとても調子いい感じ。軽い。
何よりも、手が全然痛くない。火傷?どこだっけ?状態。
すごいわ、大湯。源泉触ってのたうち回ったのは、あれはなんだったの?
一休みがてら、この小さな、古くて素敵な建物の中を見物する。
昭和だ。おばあちゃんちの感じだ。
よくぞ、ここまで昔の状態で復活させたものだ。
そんな昔を感じさせる木造の感じが、湯の効果と相まって安心感を増長させる。
こういうところに泊まりたいんだよね。
日帰りのみの営業だからそれはできない。だから余計に悔しい。
日航亭を後にし、外の風がもう天国からのお便りかと思うほど気持ちいい。
熱海、今まで勘違いしていたよ。
どうせ宴会用の歓楽ホテルばかり、下品な温泉地に成り下がったんだろう?と。
だがしかし、今の熱海はもう、本来の実力を取り戻しつつある。
熱海の真の名湯たる所以、ここにあり。
その他、豆知識
車で来る時の駐車場は?
私、この時は近くのホテルに宿を取っていたので徒歩で来ました。
でも今後、きっと日帰り弾丸旅行で来るからと思って、駐車場の有無を調べました。
そしたら、ありました。それにコインパーキングも結構あります。
専用駐車場は日航亭に向かう途中の神社が目印。その横に数台分の駐車スペースがあります。
次来る時はここに止めよう。
熱海七湯?あと六湯は?
熱海は古くから「熱海七湯」の源泉があったと言います。
源泉マニアの血が騒いでしょうがないので、全部見てきました。
しかし、大湯含めほぼ蒸気が吹き出る「噴気泉」でした。
【熱海七湯】
・大湯(今回入った極上のお風呂?説明書きでは熱海のシンボル的な間欠泉だった)

・小沢の湯(ゆで卵が作れる?噴気泉)

・野中の湯(道端に急にある噴気泉)

・佐次郎の湯(目の湯)(なんかぬるい水)

・風呂の湯・水の湯(ただの水…冷たい)

・河原湯(超熱い。またヤケドしそう)

・清左衛門の湯(路地裏にある噴気泉)

街の中の至るところにこうした噴気泉があるのが、やはり温泉の街だなあと。
熱海というのはつくづく温泉が中心にあるんですな。
熱海が流行り始めてきたワケがわかる気がします。やっぱり熱海の湯はイイですからね!
なお、熱海七湯を巡るとアップダウンが激しいのでとてもイイ運動になります。
歩数にして7,000歩くらい歩いたかな?ちょっと迷ったりします。
結構汗かくんで、よく汗を吸い取るタオルがあったほうがいいですよ!![]()
自前のタオルがあれば、チェックアウト後にもう一回行けたのに…!と後悔しました。
ので、常時マイタオル持参で日帰り湯へGo!です。
「日航亭 大湯」へのアクセスを考えたら…
ちなみに、今回泊まったホテルは、「熱海温泉 熱海ニューフジヤホテル」さん。
バブリーな感じでなかなか味がありました。日航亭 大湯のすぐそばです。
そしてゴハン美味しかったです。ブリづくしでした。また泊まるでしょうね。
お風呂もホテル内に3つくらいあります。大きくて使いやすいです。
が、源泉マニアとしてはやっぱり「日航亭 大湯」がイイな。
泉質主義、ってなんか草◯温泉の回し者っぽいですが、「湯」ならダントツです。
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静岡県熱海市銀座町1-16
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