温泉利用(入浴又は飲用)の注意事項
当ページでは、温泉利用における「入浴又は飲用の注意事項」をまとめています。なお、湯に浸かる、という行為についての注意喚起、という意味合いもありますので、温泉に限らずご家庭等での一般的な入浴でも留意されるとよろしいかと思われます。
環境省自然環境局長より通知の「環自総発第1407012号(平成26年7月1日)」より一部引用
浴用の方法及び注意
温泉の浴用は、以下の事項を守って行う必要がある。
ア.入浴前の注意
(ア) 食事の直前、直後及び飲酒後の入浴は避けること。酩酊状態での入浴は特に避けること。
(イ) 過度の疲労時には身体を休めること。
(ウ) 運動後30分程度の間は身体を休めること。
(エ) 高齢者、子供及び身体の不自由な人は、1人での入浴は避けることが望ましいこと。
(オ) 浴槽に入る前に、手足から掛け湯をして温度に慣らすとともに、身体を洗い流すこと。
(カ) 入浴時、特に起床直後の入浴時などは脱水症状等にならないよう、あらかじめコップ一杯程度の水分を補給しておくこと。イ.入浴方法
(ア) 入浴温度
高齢者、高血圧症若しくは心臓病の人又は脳卒中を経験した人は、42℃以上の高温浴は避けること。
(イ) 入浴形態
心肺機能の低下している人は、全身浴よりも半身浴又は部分浴が望ましいこと。
(ウ) 入浴回数
入浴開始後数日間は、1日当たり1~2回とし、慣れてきたら2~3回まで増やしてもよいこと。
(エ) 入浴時間
入浴温度により異なるが、1回当たり、初めは3~10分程度とし、慣れてきたら15~20分程度まで延長してもよいこと。ウ.入浴中の注意
(ア) 運動浴を除き、一般に手足を軽く動かす程度にして静かに入浴すること。
(イ) 浴槽から出る時は、立ちくらみを起こさないようにゆっくり出ること。
(ウ) めまいが生じ、又は気分が不良となった時は、近くの人に助けを求めつつ、浴槽から頭を低い位置に保ってゆっくり出て、横になって回復を待つこと。エ.入浴後の注意
(ア) 身体に付着した温泉成分を温水で洗い流さず、タオルで水分を拭き取り、着衣の上、保温及び30分程度の安静を心がけること(ただし、肌の弱い人は、刺激の強い泉質(例えば酸性泉や硫黄泉等)や必要に応じて塩素消毒等が行われている場合には、温泉成分等を温水で洗い流した方がよいこと)。
(イ) 脱水症状等を避けるため、コップ一杯程度の水分を補給すること。オ.湯あたり
温泉療養開始後おおむね3日~1週間前後に、気分不快、不眠若しくは消化器症状等の湯あたり症状又は皮膚炎などが現れることがある。このような状態が現れている間は、入浴を中止するか、又は回数を減らし、このような状態からの回復を待つこと。
カ.その他
浴槽水の清潔を保つため、浴槽にタオルは入れないこと。
-環自総発第1407012号(平成26年7月1日)より引用-
これら「浴用の方法及び注意」は、温泉に限らず一般的な家庭のお風呂やスーパー銭湯やホテル等の大浴場など、お湯に浸かる行為の際には守るべき内容が多いですね。
特にタオルをお湯にいれない、については汚れ防止ということのほかに、循環風呂の場合はろ過機に繊維が詰まるので、特に注意して欲しいところです。
飲用の方法及び注意
温泉は、湧出後、時間の経過とともに変化がみられるため、地中から湧出した直後の新鮮な温泉が最も効用があるといわれているが、それぞれの泉質に適する用い方をしなければ、かえって身体に不利に作用する場合もあるので、温泉の飲用は、以下の事項を守って行う必要がある。
なお、温泉を飲用に供する場合は、当該施設の設置者等は新鮮な温泉を用いるとともに、源泉及び飲泉施設について十分な公衆衛生上の配慮を行う必要がある。
ア.飲泉療養に際しては、専門的知識を有する医師の指導を受けること。また、服薬治療中の人は、主治医の意見を聴くこと。
イ.15歳以下の人については、原則的には飲用を避けること。ただし、専門的知識を有する医師の指導を受ける飲泉については例外とすること。
ウ.飲泉は決められた場所で、源泉を直接引いた新鮮な温泉を飲用すること。
エ.温泉飲用の1回の量は一般に100~150mL程度とし、その1日の総量はおよそ200~500mLまでとすること。(注)
1.温泉にひ素、銅、ふっ素、鉛及び水銀並びに遊離炭酸が含まれる場合は、この記載に加えて、別に定める方法により飲用量を示すこととする。
2.温泉がpH3未満である場合(希釈が行われ、飲用に供する温泉がpH3以上になっている場合を除く。)は、この記載に代えて、例えば「この温泉の液性は酸性であるため、真水でpH3以上となるようおおよそA倍に薄めた上で、飲用の1回の量は100mLまでとし、その1日の総量はおよそ200~500mLまでとすること。」とする。なお、Aの数値は、pHにより異なるため、pH3以上となるように具体的希釈倍率を算出して記載すること。
オ.飲泉には、自身専用又は使い捨てのコップなど衛生的なものを用いること。
カ.飲泉は一般に食事の30分程度前に行うことが望ましいこと。
キ.飲泉場から飲用目的で温泉水を持ち帰らないこと。
ク.飲用する際には、誤嚥に注意すること。(注)誤嚥とは、うがいや焦って飲むことなどにより、肺や気管に水分を吸い込んでしまうことをいう。なお、嚥下障害を発症している人は飲泉を行わないこと。
-環自総発第1407012号(平成26年7月1日)より引用-
浴用に比べて飲用は、直接体内に取り込む行為なので、より数値的に厳密な規定がなされています。
特に既往症がある方などは、服用中の薬との予期せぬ反応が起こる恐れがあるので、絶対に自己判断で飲泉しないよう特に注意し、必ず主治医に相談して指示を仰ぐことが重要です。


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